平成24年度

カイコの部屋 H22 へ
4月11日(水) 事前打ち合わせ 6月4日(月) 第14日目(4齢1日目)   6月22日(金) ほとんど繭に
 5月22日(火) 掃き立て  6月5日(火) 第15日目  6月26日(火) 繭かき 前日
 5月23日(水) 桑くれ  6月6日(水) 第16日目  6月27日(水) 繭かき
5月24日(木) 第3日目(1齢(れい) 6月7日(木) 第17日目 
5月25日(金) もうすぐ 眠(みん)  6月8日(金) 第18日目 (4眠・5齢)  7月 3日(火) 蛾になる
5月26日(土)
  27日(日)
第5・6日目(2齢) 6月9日(土)
  10日(日) 
 第19・20日目 7月 4日(水) 交尾
5月28日(月) 第7日目  6月11日(月) 第21日目(除沙) 7月 5日(木) 産卵
5月29日(火)  第8日目  6月12日(火) 第22日目 7月 9日(月)
5月30日(水) 第9日目(3齢) 6月13日(水) 第23日目 7月12日(木) おかいこ日記作り
5月31日(木)  第10日目 6月14日(木) 第24日目  11月27日(火) 座繰り体験教室
6月 1日(金) 第11日目 6月15日(金) 第25日目(まぶし作り)    2月  5日(火) まゆクラフト作り
6月 2日(土)
     3日(日) 
第12・13日目   6月18日(月) 第28日目(繭作り始まる) 


4月11日(水) 平成24年度の「おかいこの部屋」を開設しました。
ホームページを通してカイコの成長の様子や
子どもたちの世話をする姿をお伝えしていこうと思っています。
事前打ち合わせ  担任と、蚕の飼育に
関する指導・アドバイスをして
いただく関口先生とで、
今年度の日程等について
打ち合わせを行いました。
 前回同様、地元島村で蚕を
飼育する金井拓美さんが
お手伝いしてくださいます。
本年度は、5月22日に「掃き立て」の予定です。   

5月22日(火) いよいよ、お蚕の掃き立ての日がやってきました。
孵化した幼虫に初めて桑を与えることを掃き立てといいます。

今日から約1ヶ月間、3・4年生8名は
「総合的な学習の時間」に蚕の飼育に取り組みます。

8名で500頭(1蛾が産む卵分)の蚕を飼育します。

孵化したばかりの幼虫は黒く毛がはえているために、蟻蚕(ぎさん)
または毛蚕(けご)と呼ばれます。
蚕が食べやすいように、桑をはさみで小さく切ります。
蚕は桑だけを食べて成長します。水も飲みません。水分は桑からとります。
蚕が食べやすいように、桑の葉を
ハシでつまんで平らにします。 
桑を与えると、蚕はすぐに桑に
食いつきます。 
桑をくれたら、桑がしおれないように
サランラップで覆います。
天気も雨となり、急に気温が
低くなって来てしまったため、
夜の間の寒さから守るために、
小さいこたつの櫓に布団を
かけて保温をすることに
しました。

蚕の卵は、菜の花の種のように見えることから「蚕種(さんたね、さんしゅ)」と呼ばれます。
1匹のカイコガは、約500粒の卵を産みます。

島村は、かつてこの「蚕種」で栄えた村として有名です。
今年は、「冨岡製糸場と絹遺産群」の世界遺産登録に向けて、
島村の田島弥平さん宅が国史跡に指定される見通しにもなっています。


5月23日(水) 桑くれ
掃き立てから2日目。
まだ蚕はかむ力が弱いので、
桑の葉は細くきざんであげます。

「桑の葉の ふりかけ〜!」

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5月24日(木) 第3日目(1齢)
部屋が狭いので、
少し大きい箱に引っ越しです。
乾燥しないように、ラップを敷いて、
周りに折りたたんで置いた
新聞紙は、スポイトで湿らせます。
新しい桑の葉のふりかけをしたら、
ラップをふんわりとかけ、
箱にふたをすれば、引っ越し完了!
pm 5:30
大きさ約5oになりました。
色も白くなってきています。→

5月25日(金) もうすぐ 眠(みん)
体の色が白っぽくなって
だいぶ蚕らしくなりました。
ルーペで体の形を観察したら、
「あ、もう角みたいなのがある。」
と発見しました。
先生から、「尾角」という名前を
教えていただきました。
予定では、これから「眠」に入り、
明日には最初の脱皮になります。

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5月26日(土)
   27日(日)
第5日目・6日目(2齢)
担任が持ち帰って世話をしました。25日(金)の夕方から桑を食べなくなり、
眠(みん)に入りました。翌26日の夕方には1回目の脱皮を終え、
2齢になって最初の桑を与えると、すぐに食べ始めました。


5月28日(月) 第7日目 
2齢になって3日目。
体長は1cmを超え、もう蚕特有の
模様がちゃんとついています。
古い桑を取り除くため、網をかぶせてその上に桑を乗せます。 新しい桑を求めて、網を通り
抜けてはい上がってきます。


5月29日(火) 第8日目
2回目の 眠 に入りました。

じっとして、ぴくとも動きません。

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5月30日(水) 第9日目(3齢)
2度目の眠からさめて
3齢になりました。
食欲も旺盛。
すごい食べっぷりです。 
もう桑を細く切る必要も
なくなりました。
葉の内側から穴を開けて食べます。



5月31日(木) 第10日目
一晩たつと桑の葉は葉脈だけに。



どんどん食べるので、
たっぷり桑を与えました。
もう1週間前とは全然違います。

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6月1日(金) 第11日目
3齢の期間も終盤です。
これだけ成長しました。
週末は3回目の眠に入ります。
網をかけて桑をのせると、
網を通りぬけて上がってくるので、
古い葉の処理がしやすくなります。
今まで以上に桑をたっぷり与えます。


6月2日(土)
  3日(日)
第12・13日目
週末は指導にきて下さっている関口先生と、
地域で1万頭(!)の蚕飼育に挑戦している金井さんに
預かっていただきました。
(蚕は、1匹2匹ではなく、1頭2頭と数えます。)
3日には、「島村蚕種の会」の総会があり、
関口先生が 3・4年生の蚕を紹介して下さいました。


6月4日(月) 第14日目(4齢1日目)
3回目の脱皮を終え、
4齢になりました。
脱いだ皮が葉に残っています。
 もうこれぐらい
たっぷりと葉を与えます。
関口先生からお話をして
いただきました。
「蚕は今日から4齢です。」 
 そろそろ手で触っても
大丈夫です。

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6月5日(火) 第15日目
今までの菓子箱では狭く
なったので、一まわり大きな
箱に引っ越しです。


体長は、約3cmです。


6月6日(水) 第16日目
古い葉や糞の始末も
慣れてきました。
蚕をつまんで移動させるのも
平気です!


6月7日(木) 第17日目
← 大きいものでは、   
約5cmになりました。   



    また狭くなったので、
    2つのケースに分けました。→

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6月8日(金) 第18日目 (4眠・5齢)
朝 見ると、昨晩の桑をほとんど食べていません。
予想より早く、4回目の眠に入っていました。

そして、早くも脱皮を始める蚕も・・・・・・。

脱皮中。
3分の2ぐらい皮を脱いでいます。
  もう少しです。 胸脚(人間の手に当たる部分)で
葉をつかんで、最後のふんばり。
 あとちょっと!がんばれ!
脱皮完了です。
これで5齢になりました。
左が脱皮直後の5齢。
右が眠中の4齢です。
からだの大きさは
あまり変わりませんが、
頭の大きさが全然違います。
頭の部分の皮がぽろんと
取れました。
ここだけ、他の皮とは
別に脱ぐんですね。


6月9日(土)
 10日(日)
第19・20日目
8日(金)〜9日(土)にかけて4回目の脱皮をし、とうとう5齢になりました。
週末は、また地域の金井さんに預かっていただきましたが、
子どもたちも10匹ずつ持ち帰り、脱皮の様子を家で見ることができました。


6月11日(月) 第21日目(除沙)
やっぱり、
5齢は食べっぷりが違います。
5齢になったら、子どもたちも
蚕を分けてもらって、
自分で世話をします。
下にたまった古い葉や糞を
始末することを
「除沙」と言うそうです。
新しい桑を与えて、
立派に世話が出来ました。


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6月12日(火) 第22日目
体長は7cmを超えました。


6月13日(水) 第23日目

朝、子どもたちは自分から
進んで除沙をしていました。
「きれいになった!」
「かわいいね〜!」

あと数日、
ひたすら桑をあげるだけです。


6月14日(木) 第24日目
体長測定です。

ただの紙の上だと、体が伸びきらず
7cmですが…。

桑の葉で誘うとぐ〜んと伸びて、
8cmになりました。


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6月15日(金) 第25日目(まぶし作り)
5齢も終盤。
日曜日には繭を作りそうなので、
全部の蚕をみんなで分けて
持ち帰ることにしました。
一人約50頭になりました。

新聞紙を使って
繭作り用の部屋を作るやり方を
教えていただきました


うまくできるかな〜?
 
 繭を作る部屋(まぶし)
の使い方も教わって、
いよいよ50頭を持ち帰りです。
最後の身体測定です。
9センチまで成長しました。
5月22日に生まれた時は
わずか3ミリでした。
すごい成長ぶりなのがわかります。
 
 


6月18日(月) 第28日目(繭作り始まる)
いよいよ繭を作り始めました。 まさに蚕の「マンション」ですね。 部屋の中に入らずに
上に上ってしまった蚕は
一頭ずつ部屋に戻してやります。
 全部の蚕が同時に
繭を作るわけではありません。
右の蚕が葉の間で繭を作っています
が、左の蚕はまだ食欲旺盛です。
やっぱり「個人差」があるんですね。
お年玉袋の中でも作ります。  ずらっとならんだ新聞紙の部屋。
この中で一頭ずつ繭を作っています。
 


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6月22日(金) ほとんど繭に
すっかりマブシや袋の中に納まりました。来週27日(水)に繭かきの予定です。



6月26日(火) 繭かき 前日
糸をはき始めて約10日。

もうすっかり繭になり、桑やりのあわただしさがうそのようです。

明日は最後の作業となる「繭かき」です。


6月27日(水) 繭かき
蚕の世話を始めてから35日目。

「繭かき」をしました。
「繭かき」とは、マブシから
繭を取り出す作業です。
繭をマブシから外して、
まわりの「ケバ」を優しく丁寧に取り除きます。
「ケバ」はただ引っ張るだけでは
うまく取れません。
繭を回して、皮をむくように
すると、うまくできます。
繭は、その出来方によって

・良い繭          
・玉繭(2頭が一緒に繭を
作ったもの)
・その他の繭     
  

に分類します。
全部を合わせて数えてみたら、
その数347粒になりました。 

繭の大きさや形から、「オス」「メス」をおよそ判断できるとのこと。
オス・メス5粒ずつを残し、あとは県蚕糸技術センターに持っていって、処理をしていただくことになります。

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7月3日(火) 蛾になる
朝、2匹の成虫(カイコガ)が
羽化していました。
指に乗せてみました 体中が毛におおわれています。
ブラシのような触角、
大きい目は複眼です。
3匹目が生まれそうな繭。

繭を柔らかくする液を出して、ほぐすようにして出てくるのです。


7月4日(水) 交尾
体が大きい右の蛾がメス。

カイコガは口が退化してしまったので、エサは食べません。
羽も小さいので飛ぶこともできません。
交尾と産卵だけが成虫の仕事です。

まさに「家畜」ですね。


7月5日(木) 産卵
産卵を始めました。産んだばかりの卵は黄色をしています。


7月9日(月)
びっしりと紙に産み付けられた卵。触っても取れません。
有精卵は色が黄色から灰色に変わります。


7月12日(木) おかいこ日記作り
パソコンで
おかいこ日記を作っています。
写真を選び、文を考えて
打っていきました。

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11月27日(火) 3・4年生 1学期に育てた繭で

座繰り体験教室

神保先生と金井先生をお招きして、3・4年生の児童が繭から糸を引く座繰り体験学習を行いました。
 はじめに、上州座繰り機の説明を
していただいてから体験をしました。



一人ずつ、全員が座繰りを
体験させていただきました。
鍋の中で煮た繭20個程から細い糸を集めて
1本の糸にしていきました。

右手は繭が入った鍋の中を筆のような小さな箒でかきまぜ、
左手は座繰り機のハンドルをゆっくり一定の速さで回します。
左右の手の速さの違う動きがなかなかできず、難しかったです。 
                 
             糸枠に巻き取ったあと、引いたばかりの糸をみんな真剣に見ていました。 

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2月 5日(火)  
3・4年生 1学期に育てた蚕の繭で
まゆクラフト作り

金井先生と栗原先生にきていただいて、ストラップを作りました。

う〜ん、小さい穴をあけて
ねじを入れるのは大変・・・

カッターで少し切ったら、
はさみで切り込みを入れて
卵のからにします。
くちばしをつけたひよこを
からに入れれば
ほら、かわいいでしょ。

顔はどんなのにしようかなぁ・・・
かわいいヒヨコが作れて、
みんな大満足。
           
            
これで、1年間の蚕の学習は
すべて終了です!